幹事長インタビュー

上田2013年度前期幹事長にインタビューを行いました。インタビュアーは報道幹事です。

Q1 上田幹事長の生い立ちをお聞かせください。

 広島県三原市に生まれ、高校卒業まで三原で過ごしました。人口約10万人の地方都市で、造船、機械産業を中心とした工業都市として知られています。実家は鉄工所を経営しており、工場の騒音に囲まれて育ちました。工場に囲まれて育ったこともあって、世の中の動きは身近に伝わってきます。例えば円高で輸出産業に打撃と新聞に書いてあると、実際にその月は工場が稼働を停止し、工員が「不景気だ」とうめくわけです。そんなふるさとの最大の悲劇となったのは2008年のリーマンショックでした。地元だけで何件もの中小企業が一度に倒産し、何とかしようと様々な人々が必死に地域振興が図ったもののどれも上手くいきません。なぜウォール街と縁もゆかりもない三原でこんなにも多くの会社が倒産しなければならないのか、なぜ聞いたこともない海外の証券会社が失敗したために昨日まで田舎で元気に働いていた人々が今日は失業者にならなければならないのかと当時は大変に憤りを覚え、いつまでもこのままでは駄目だと焦りを覚えたのが高校の頃です。せめて大学時代は日本で唯一景気の良い東京で過ごしたいと考え、上京して一年間の浪人生活を過ごし憧れであった早稲田大学に入学しました。

Q2 雄弁会に入った理由と雄弁会の良さについて教えてください。

 このような経験から、社会問題に対して多少の関心がありましたので雄弁会の新歓に行ってみると、先輩にどんな社会問題を解決したいのか問われました。他にも様々なサークルを回りましたが、まず自分の意見を問われる場所は他にはなかったと思います。自らの「問題意識」を話すとその問題が何ゆえに問題であって、現在如何なる状態にあるのか、どの様な構造上発生する問題であるのか、他の問題と如何にして関係するのかと議論が進み、自分は何も知らないし意見と呼べるものを殆ど持っていないのだと衝撃を受けたのを覚えています。社会について誠実に考え、問題解決を真剣に主張し、どんな議論にも付き合ってくださる先輩の姿が輝いて見え、また、自分もそんなふうになりたいと思い、迷わず入会を決めました。今でも雄弁会で素晴らしい仲間に囲まれていることが非常に誇らしく思います。

Q3 どのような雄弁会にしたいか、意気込みと合わせて教えてください。

 例えば政府のつくる政策は理論上正しいのかもしれませんし、私たちが議論し研究して考える社会変革論もある問題の解決に貢献することは間違いないでしょう。ですが、現代社会において、いざ理論を実践に移したとき様々な干渉を受け頓挫してしまうことは珍しくありません。社会を創るのは政府だけではなく、当たり前ですが雄弁会員の考えだけが社会をつくっていくわけでも決してないからです。怪物の様に恐ろしく複雑になった世の中で、なお自らを信じて不撓不屈に問題の解決を試みるならば、理論が実践される現実の場に躍り出て、真正面から向き合ってゆくことが求められています。今期雄弁会では、実際に社会の中に生きる人々と議論し、現場の考え方を丁寧にときほどした上で、もう一度自分の考えを見つめ直してゆくことを大切にしたいと考えています。自らの狭い考えに妄執することなく、自分の考えが実際には果たしてどこまで通用するのか確かにしてゆくことが今期雄弁会の目標であると考えています。

Q4 それでは、最後に一言お願いします。

 「不撓不屈」この言葉を胸に活動してゆきたいです。

 以上です。ありがとうございました。

(文責:伊藤)

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