4月19日と23日には、新歓勉強会が開催されました。
雄弁会活動の中心である弁論と研究レジュメの模範発表が行われました。
模範弁論発表

19日は、糸氏会員による模範弁論の発表が行われました。
糸氏会員は「自由へ!」との演題の下、テロリズムが増加している現状を訴え、テロリズムを引き起こす価値観の押し付けについて訴えました。
西欧自由主義の自由の価値観を押し付けられた人々の葛藤を見出し、人々がかりそめの自由から逃避するためにテロリズムという形で死んでいくと説き、我々の認識に一石を投じました。
毅然とした声調態度と一貫した論理構成は新入生を大いに引きつけ、まさに模範弁士たるに相応しいものでした。
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質疑に対して毅然とした態度で回答する糸氏会員

模範研究レジュメ発表

23日は、中村会員による模範研究レジュメの発表が行われました。
中村会員は「ルールのわからないゲーム」と題された研究レジュメを基に発達障碍者について論じ、今後日本が取るべき発達障碍者を救うための政策論を示しました。
発達障碍者が苦しみ、救われていない状況が存在する論拠として
1,国は発達障碍者を救う理念を持ち合わせているものの、その枠組みや発達障碍者を発見する制度の整備が無い
2,発達障碍者への投薬できる薬品が18歳未満への投薬に保険で制限されており、大人の発達障碍者の診断・治療の枠組みが無い
3,価値観を相対化するギャング・グループの消失と同質性を重視するチャム・グループの肥大化により、個人としての異質さを認め合うピア・グループへの移行が進みづらくなった
ことの三つを指摘した上で、
1,学校期において、障碍のある学生のための特別な教育支援、サービスを提供する助けとなるIEPによる包摂
1-1,IEP実施のための別室登校制度
1-2,教員免許更新教習時における発達障碍についての教習の義務付け
1-3,自己肯定感の向上のためのSSTや行動の改善を図るABAの導入
2大人期において外来診療拡大による包摂
2-1,障碍者手帳の給付
2-2,診断可能な窓口の増設
2-3,18歳までしか保険適用できないメチルフェニデートを18歳以上でも投与できるようにすること
以上の政策を主張しました。
入念な現状分析や原因分析とそれらに立脚した政策論は、研究に対する中村会員の並々ならぬ熱意が感じられるものでした。
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理路整然と発表する中村会員

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両日とも、発表者と新入生との間で活発な質疑応答がなされました。
発表後には新入生と個別に議論がおこなわれました。

今回の勉強会で何かしらを得ていただけたなら、そして雄弁会の魅力を感じていただけたなら幸いです。
勉強会に参加してくださった新入生の皆様、ありがとうございました。

(文責:伊藤、高野)