7月6日、明治大学和泉キャンパス図書館ホールにて第十七回紫紺杯争奪全国学生雄弁大会が開催されました。
当会からは、日下瑞貴会員が弁士として出場しました。

 第四弁士として登壇した日下会員は、「可能性としての民主主義」との演題の下、現代社会の特徴を踏まえた上で、民主主義の必然性、その本義と必要条件、現代的形を訴えました。

 国民国家が相対化され、その空隙を復古的に国家への同一化を求める傾向があるが、これはさらなる分断化と、危機状態における暴力の正当化につながることを指摘しました。そして、相対化された国民国家に残された唯一の道として、他者を他者としながらも、相互理解に努め、差異を認めながらも同じ社会に生きることを志すことを本義とする民主主義を徹底することを述べ、これがグローバルで流動的な社会状況に適応していくことが可能であることに言及しました。次に、トクヴィルを参照した上で、民主主義の必要条件として正しく理解された自己利益、すなわち日常的な協力関係の中で利益を獲ること、他人と協力することで自分と相手が共に利益を得ていくこと、つまり最初は必要から、次に選択によってはじめて全体を考えるようになることを挙げました。従って今必要とされているものとして、ラディカルな分権、すなわち国家の機能を国家にしか担えない責務、国防、外交、治安維持に原則限定していくことを挙げました。
 そのうえで、その現代的形として、
「特別な目的と、仕組みに基づいた話し合い」、テーマを定め、資料をもとに、異なる立場の人同士が論議する熟議民主主義を主張しました。
 また、その具体的な形として、
有権者の中から無作為に抽出された人々が、資料をもとに論議し、その結果を施政に反映させる討論型世論調査を提案しました。

日下会員は圧倒的かつ躍動的な声調で訴え議場の説得に成功しておりました。
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結果は…

優勝  明治大学  佐藤柊平弁士
準優勝  早稲田大学  日下瑞貴弁士
第三席  慶應義塾大学  早川到弁士
日下会員おめでとうございます!

本大会を主催して下さいました明治大学雄辯部の皆様、当日会場で議論して下さいました皆様、定例演練や議論等ご協力頂いた会員の皆様、誠にありがとうございました。
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(文責:伊藤)