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幹事長インタビュー

Q1. 天野幹事長の生い立ちをお聞かせください。
大阪府堺市、大阪刑務所の側で幼少期を過ごしました。誰がどう見ても「変な子」だった私は、環境も相俟って思いっきりいじめられました。世間は厳しいですね。親の転勤で大阪市内に引っ越してもいじめられたので私に問題があったのだと思います。それでも、何人か本当に大事な友達もできて、誠意は伝わるのだというのも知りました。小学生の頃から映画や小説といった「物語」が好きで、いつかそれを作る仕事に携わりたいと思っていました。
その後、大阪桐蔭中学校・高等学校に進みます。中学時代は先生や友人に恵まれ、小説を書いたり、友人と映画を作ったり、あるいはディベートに興じてジャッジと喧嘩したりしていましたが、高校では学校との軋轢や自分自身の迷いもあって不登校になり、結局3年に上がる直前に退学しました。その後二浪し、早稲田大学に入学して現在に至ります。

Q2. 雄弁会に入った理由と雄弁会の良さについて教えてください。
まず雄弁会に入るにあたって最も影響が大きかったのは、やはりディベートをやっていた頃の満足感と不満感です。当時から政治に興味はありましたし、議論するのも好きでしたから、やはり頭の良い人たちと喧々諤々やり合うことには、言いしれぬ満足感と高揚感がありました。反面、ディベートという競技のルールや単なる論理ゲームの不毛さに対する不満感は抑えられず、顧問やジャッジとは常に争い続けていました。
政治系のサークルには必ず入ろうと思っていましたが、始めに雄弁会の会室を訪ねた時、ここならそういう不満に答えを与えてくれるかもしれない、と思いました。特に明確な理由があるわけではないのですが、それでもそんな魅力ある人たちと出会えたことは確かです。これがそのまま、雄弁会の良さにも繋がります。雄弁会には、本当に頭の良い人たちがいます。何より、「議論」という言葉がこんなに気軽に使える空間はない。相互批判こそ成長の糧。それを実感しました。

Q3. どのような雄弁会にしたいか、意気込みとあわせて教えてください。
少し前、こう訊いてきた人がいました。
「雄弁会に入ったら雄弁になれますか?」
私は一瞬、答えに詰まりました。自分こそ雄弁家だ、なんてとても言えなかったからです。
「雄弁とは何か」。難しい問いです。多分、どれだけ議論を繰り返したところで答えの出るものではないでしょう。我々は日々、社会問題の研究や、政策提言の弁論を行っていますが、それを通して「雄弁」になれたか、と言われると、自分では何とも言いがたいものがあります。
それでも私は今、自分が素晴らしい「雄弁家」たちに囲まれていると確信しています。燻っていた不満をぶち壊して自分を変えてくれた先輩や、力を与えてくれた同期、その全員が、私にとっては他の誰よりも尊敬すべき雄弁家たちです。
でも、そんな彼らとて、全員が全員、自分の力を社会で前面に発揮できるとは限らない。社会は我々に、あまり「面白いこと」や「役に立つこと」を、そうと実感する形で与えてはくれません。そんな中でも、彼らに力を発揮してほしい。そのために雄弁会に出来ることは、力を発揮するための基盤を作っていく手伝いです。大学生で余裕のある今だからこそ、地に足を着けて、じっくり自分のやりたいことが出来る場所、今後社会に出て行く自分の「軸」を涵養できる場所。全員が社会に対する「表現者」となれるような、そんな場所が必要なのだと思います。
だから、冒頭の問いに私はこう答えました。
「一緒に雄弁になっていくサークルです」
月並みですが、私の思い描く雄弁会とは、そんな場所です。

Q4. それでは、最後に一言お願いします。
先週、新歓で忙しい合間を縫って同期と映画『ラ・ラ・ランド』を観に行きました。「あり得たはずの自分」と「なれなかった自分」を比べながら生きているのが人間というものだけれど、それでも最後には「これが自分の人生なんだ」と開き直って生きていけばいい、一度きりの人生なんだから。受け取り方は人それぞれですが、私はそんなメッセージを感じました。
その時ふと思いました。私は去年の今頃、雄弁会の幹事長になるなんて全く思っていなかった。友達にも「何で? そこまで楽しいの?」とよく訊かれるし、自分でも去年一年間で散々自問し続けたことです。でも、ここで私は、一つの「物語」を紡いでいます。「雄弁会での天野眞之」という物語です。そして多分、会員の数だけ物語があるはずです。幹事長の私には、各々の物語を集めて、「雄弁会」という115年続いた物語をもっともっと面白いものにしていく義務があります。
我々のサークルには、後から見れば一つの物語になるような、そんな劇的な経験に溢れています。そんなところから「表現者」は生まれ、人の心を動かし、「雄弁家」になるのかもしれない。そしてそのプロセスは、きっと充実したものであるはずです。新入生の皆さんと、是非一緒にそれを追いかけていきたい。そう思います。

以上です。ありがとうございました。

(文責:原)

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新幹事団紹介

幹事長–天野眞之(国際教養学部2年-中央奥)
副幹事長–鮫島玄樹(社会科学部2年-右奥)
研究幹事–早川和紀(政治経済学部2年-右奥から2番目)
演練幹事–堀川友良(商学部2年-左奥から2番目)
会計幹事–原康熙(政治経済学部2年-左奥)
報道担当–原康熙(政治経済学部2年-左奥)
渉外担当–王威(社会科学部4年-右手前)
総務担当–山中雅人(教育学部4年-左手前)

新幹事団が発足致しました。
2017年度前期も早稲田大学雄弁会を宜しくお願い致します。

(文責:原)

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幹事長インタビュー

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(東京都立戸山公園前にて)

Q1 野村幹事長の生い立ちをお聞かせください。

岐阜県揖斐郡大野町。自然豊かな岐阜の、のどかな田舎町で生まれ育ちました。元来短気で、自分勝手で、やたら自信家な私ですが、ふるさと大野の両親や友人はそんな私でも広い心で温かく受け入れてくれました。バスは1、2時間に一本、最寄りのカラオケまで自転車で40分という不便さだけはネックでしたが、連なる山や澄み渡った川、田んぼ・畑地帯の一面の緑に心癒される田舎町でした。中学や高校でスピーチやディベートをやっていたわけではありませんが、生まれつきの喋り好きな気質に加え、小学校、中学校では生徒会役員として人前で話す機会が多かったこともあり、喋ることは大好きでした。また、高校では弓道部に入り、弓の道を究めることに熱中しました。今思えば、それまで一つのことに注力し、充実感や達成感を得ることの少なかった私にとって、弓道部に入ったことは大きな転機でした。一本の矢が勝敗を左右すると同時に、スランプになると一本も中らない弓道は非常にシビアな世界で、何度も挫折を味わったものです。ただ、弓道が「生きがい」になってくれたおかげで、高校時代は非常に充実していました。思えば、挫折の重要性と生きがいの素晴らしさを知ったのはまさにこの頃でした。そうして勉強と部活の両立に忙しいながらも充実した日々を送り、苦しい受験期を越えて早稲田大学に入学し、雄弁会に出会いました。

 

Q2 雄弁会に入った理由と雄弁会の良さについて教えてください。

きっかけは本当に偶然でした。早稲田出身の父に「どこかいいサークルない?」と聞いたら候補の一つにあったのが雄弁会で……。将来官僚になることを夢見ていたので、著名な官僚や政治家を多く輩出していると聞いてすぐに興味を惹かれました。そのため、入った理由は「官僚になるための勉強ができそうだから」という単純なものでした。

次に、雄弁会の良さについて。私は、雄弁会には大きく2つの良さがあると考えています。1つ目は、何といっても「人材の質が高いこと」です。組織といえど、所詮はそこに属する「人」の質でその良し悪しが決まると思います。その点雄弁会は、議論を通じて多くの教訓を得られる先輩や本気で切磋琢磨し合える同期、一緒に成長させてもらえる後輩が揃っており、人材の質には事欠きません。それは、皆が社会変革を志す者としての理念と熱い情熱を心に秘め、日夜研鑽に励んでいるからに他ならないと思います。雄弁会に入った理由は先程述べた通りですが、雄弁会を続けている理由はそうした「人」に心惹かれ、離れたくなくなったから、というのが自分の中では大きいです。

2つ目は、「挫折を味わえること」です。積極的に会活動に参加している雄弁会員なら、誰でも一度は雄弁会で大きな挫折を味わったことがあるはずです。人生において、定期的に自分を全否定されるような挫折体験を提供してくれ、それを何とか乗り越えることで成長させてくれる場は本当に貴重です。我々は大学生時代という社会に出る前の準備期間の真っ只中にいるので、なおさら重要です。挫折は多くの教訓と自分を見つめ直す機会を与えてくれます。加えて雄弁会は、別の機会にリベンジのチャンスを与えてくれるので、困難を乗り越えたときの達成感と自信をも与えてくれます。強烈な失敗経験と成功経験。その両者を提供してくれるところに厳しいながらも意義のある雄弁会の良さがあるのではないかと思います。

 

Q3 どのような雄弁会にしたいか、意気込みとあわせて教えてください。

雄弁会は今、大きな岐路に立たされていると思います。社会変革者を輩出し続ける稀代のサークルとして繁栄し続けるか、はたまた縮小の一途を辿り、数年後には消失してしまうのか。全盛期に比べれば会員数は大きく減少し、個々の会員も雄弁会活動を行う中で他の活動との両立の困難性など、様々な困難に直面しています。雄弁会が10年後、20年後も生き残り続け、会員が生き生きと活動し続けるためには、変化を恐れず常にその在り方を模索し続けなければならないと思っています。とは言え、1年半雄弁会で活動を続け、どっぷりと雄弁会に浸かった私の頭だけでは、改革していくべき課題点とそれを解消する手法を模索することは困難です。そのため、雄弁会の主役である1年生の意見を中心に会員の多様な意見を取り入れ、雄弁会を改革していくことが適切であると考えています。半期の意気込みとしては、「雄弁会をこう変えたい」、「この部分をこう変えればもっとよくなるのではないか」といった意見を最大限に取り入れ、会員の理想雄弁会像を実現できるような会運営を目指したいです。

 

Q4 それでは、最後に一言お願いします。

「力への意志」。ドイツの哲学者、ニーチェが用いた概念です。力への意志とは、より大きく、より強く、より強大であろうとする意志のことです。世の不条理を嘆き、怨恨感情(ルサンチマン)に支配された「復讐者」であってはならないと思います。社会変革者たるもの、常により強くなろうとする強固な意志を持ち続けなければならないと。現実社会は雄弁会以上に不合理・不条理に満ち溢れています。自分が社会に対して捧げようとするものに比べ、現実社会がいかに愚かで、卑俗であったとしても「それにもかかわらず!(Dennoch!)」前進し続けなければならないからこそ、「力への意志」を持ち続ける人間が理想雄弁会員像だと思います。この理想を断じて追求し続けてみせる、という自分への誓いと、他の雄弁会員にもそうあってほしいという願いを込めて、「力への意志」を今期のスローガンとして半期頑張りたいと思います。

以上です。ありがとうございました。

(文責:原)

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新幹事団紹介

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幹事長–野村宇宙(法学部2年–中央)
副幹事長–宇治舞夏(社会科学部2年–右奥)
研究幹事–天野眞之(国際教養学部1年–左奥)
演練幹事–杉田純(文学部2年–右奥から2番目)
報道幹事–原康熙(政治経済学部1年–左奥から2番目)
会計幹事–鮫島玄樹(社会科学部1年–右奥から3番目)
渉外幹事–明神青葉(法学部1年–左手前)
総務幹事–早川和紀(政治経済学部1年–右手前)

新幹事団が発足致しました。
2016年度後期も早稲田大学雄弁会を宜しくお願い致します。

(文責:原)

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幹事長インタビュー

緒方

(早稲田大学大隈講堂前にて)

2016年度前期幹事長を務める緒方東吾会員にインタビューを行いました。インタビュアーは報道幹事です。

Q1. 緒方幹事長の生い立ちをお聞かせ下さい。

私は兵庫県神戸市で生まれ育ちました。小学校は地元の小学校に通っていたのですが、中学校・高校は兵庫県西宮市の甲陽学院という学校に進学しました。甲陽学院は自由を重んじる校風でしたので、自分の興味の赴くままに、時には多方面に秀でた学友たちと、奔放に活動していたのは良い思い出です。その中でも特に強く印象に残っているのは、たしか高校二年生の時だったと記憶していますが、友人宅に泊めてもらった日の夜、友人数人と普段は滅多にしないような政治の議論-論争と呼んでも良いかもしれません-をしたことでしょうか。バカばかりやって遊んでいた友人の知らなかった側面に驚きつつ、自分の視野の狭さを思い知らされました。
その頃から、東京に出たいと強く思うようになりました。生を受けてから神戸を離れたことはありませんでしたし、甲陽学院が中高一貫で環境の変化が少なかったということもあると思いますが、兎に角自分が狭い殻に閉じ籠っていることに嫌気が差しまして、広い世界で、寄る辺が全く無いような環境で、自分を試してみようと青臭く思いました。そして迎えた高校三年、早稲田大学に合格しましたので、大きな不安もありましたが、前途洋洋、単身東京に乗り込んだのでした。

Q2. 雄弁会に入った理由と雄弁会の良さについて教えて下さい。

時期も時期なので、是非とも新入生には知ってほしいところですね。
さて、雄弁会に入った理由ですが、一言で言うと先輩方がどこのサークルよりも魅力的だったからですね。幅広い知識、深い洞察力、研ぎ澄まされた思考、そして巧みな話術。どれをとっても、私が渇望していた能力に合致していました。新歓コンパの席で私の考えを見事なまでに引き出してくれる先輩方には心底敬服しましたし、自分もそのように成長したいと思いましたので、入会を決意しました。
次に、雄弁会の良さについてお話ししたいと思います。自分が決めたテーマ(雄弁会では「問題意識」と呼びます)を徹底的に研究する姿勢や、自分とは異なる価値観を持った会員との議論、一人での研究や勉強にとどまらずそれを広く社会に訴え他人を説得することをも重視した活動、多くの分野で活躍されるOBの方々とお話しする機会など、挙げればキリがないですし、それは会員それぞれ違うのかもしれませんが、私が強調したいのは「自由であること」ですね。自分が興味を持つテーマを徹底的に研究できて、それについて議論できる仲間がいる。また、話を聞きたい人のところに「雄弁会」という名前を使って話を聞きに行くことが出来る…政治家の方でも学者の方でも様々な現場で活躍されている方でも。講演会も開けますし、テレビにだって出られますし、弁論大会にも出場できます。勿論真面目なことには限りますが、自分がしたいことは何でも出来るのが雄弁会の懐の広いところであり、良さであると私は考えています。「自分を試す」のには絶好の場だと思います。

Q3. どのような会にしていきたいか、意気込みと合わせて教えて下さい。

先ほども述べましたが、あらゆることに挑戦できる土台が雄弁会にはあります。今期は新入生も入ってくることですし、常に様々なことに挑み続けていく所存です。また、会員皆さんにもそのような態度で今期活動を行ってくれることを強く期待しています。
挑戦、それには大きな不安を伴うものです。なぜならそれは、「失敗」という二文字が頭をかすめるからでしょう。ただ、失敗しても良いと思っています。山ほど失敗を繰り返して、もがいて、苦しんで、ようやくその後に、待ち望んだ成功があるのではないでしょうか。
失敗を恐れず、鏤骨を厭わない姿勢で、半期駆け抜けていきたいと思います。

Q4. では、最後に一言お願い致します。

世間一般で言われているような、努力は必ず報われる、といった言葉は、残念ながら信じてはいません。ただ私は、報われるには努力をしなければならない、とは確信しています。努力をしたって成功するとは限らないが、成功したいのならあらゆる努力は必ず必要になる。
社会に関しても個人に関してでも、成功を目指すのであれば努力せねばなりません。高き理想を追求するなら、必要となる努力もそれだけ大きくなるでしょう。また、努力は不安や戸惑いの付きまとう営みです。いつ訪れるとも知れない、或いは訪れるかどうかさえも分からない成功を信じて苦心惨憺するのですから。しかし、諦めるべきではありません。「飛翔」は、他でもない自分が夢見た理想であり、幾千幾万の「鏤骨」に値するものだと心の底から信じているのですから。

以上です。ありがとうございました。

(文責:齊藤)

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新幹事団紹介

新幹事団

 

幹事長–緒方東吾(政治経済学部3年–中央)
副幹事長–宇治舞夏(社会科学部2年–右奥)
研究幹事–宇佐美皓子(政治経済学部2年–左奥)
演練幹事–野村宇宙(法学部2年–右奥から2番目)
報道幹事–齊藤雄大(政治経済学部2年–左奥から2番目)
会計幹事–齊藤雄大(政治経済学部2年–左奥から2番目)
渉外幹事–杉田純(文学部2年–左手前)
総務幹事–城間正人(文化構想学部3年–右手前)

新幹事団が発足致しました。
2016年度前期も早稲田大学雄弁会を宜しくお願い致します。

(文責:齊藤)

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幹事長インタビュー

IMG_1087(早稲田大学早稲田キャンパスにて)

2015年度後期幹事長を務める山口宇彦会員にインタビューを行いました。インタビュアーは報道幹事です。

Q1 山口幹事長の生い立ちをお聞かせください。

千葉県船橋市の郊外で生まれ、北海道の長沼町という田園風景の広がるのどかな町で小学校時代を過ごしました。小学校のクラスメートは学年合計10人ほどで、のんびりした環境そのものでした。
中学校からは親元を離れて生活してみたいという思いから、開校したばかりの北海道登別明日(あけび)中等教育学校に通い始めました。歴史の浅さゆえに、先生、生徒ともに開校の精神である「明日を創る」という言葉に表されるチャレンジ精神を強く持っていて、私もそんな自由な環境で個性豊かな友人と一緒に時にまじめに時に楽しく過ごしました。
そんな平凡そのものだった学校生活が変わったのは、5年生(高2)の夏休みです。「高校生のための日本の次世代リーダー養成塾」というサマースクールに参加し、各界の著名人の講義や全国の志高い高校生との議論を通じて、この日本をもっとよくしたいと漠然と思うようになり、そのために私自身もっと成長しなくてはならないとの思いから、生徒会長に立候補し、生徒会活動をしつつ勉強にもさらに熱が入りました。そしてOB・OGである両親の影響もあって、多様な人材が切磋琢磨しあうという校風に魅かれ、早稲田大学に入学して現在に至ります。

Q2 雄弁会に入った理由と雄弁会の良さについて教えてください。

生い立ちで説明した通り、多様な人材が切磋琢磨しあう環境にあこがれ早稲田大学に入学したので、政界やマスコミにたくさんの人材を輩出してきたという、雄弁会には自然と興味を持ちました。そして新歓に赴いてみると、先輩方が一年で何もわからない僕らと真摯に議論してくださり、なおかつその議論のレベルの高さに衝撃を受けました。私もこういった先輩方に近づきたいと思い、入会を希望しました。
雄弁会の良さは、会員一人ひとりが自らの活動に真摯に向き合う姿勢にあります。徹底的な議論を繰り返し、自らの理想社会像や問題意識を決めたうえで、長い時間をかけ研究や弁論を行っていくという有意義な活動を会員一人一人が主体的にしているのです。この活動を通して得られる深い考察のうえに社会の変革を訴えることは、現代社会に間違いなく求められている力です。この力を仲間と切磋琢磨しながら得られるのは雄弁会の他にはないオンリーワンの魅力だと思います。

Q3 どのような雄弁会にしたいか、意気込みとあわせて教えてください。

現代社会はグローバル化や成熟化の影響でますます複雑化し、問題の解決が困難になってきています。そういった中で求められるのは、社会について的確に分析したうえで問題解決のための政策を立案・実行していくことです。
その実現のためにも私は雄弁会の各会員に本を読んで知識を獲得する、会員間での議論を通して自らの施行を深めるにとどまらず、もっと外の社会に視野を広げてほしいと考えています。できるだけ社会問題が起こっている現場を実際に目で見て判断し、そのうえで自らの当為、そしてその実現のための政策を実際に訴え人々の心を動かし、解決をするという活動を実行してほしいのです。確かに所詮学生の身分ですから、私たちにできることは限られていますし、無力感を味わうことでしょう。しかしその無力感を味わってもなお、自らの意思に従って継続的に努力できるかが社会変革者の姿勢として試されるものです。各会員には実際に社会に出て無力感をかみしめつつそれを乗り越えようとする姿勢を持っていただければと思います。

Q4 それでは、最後に一言お願いします。

私の座右の銘としている言葉に「修己治人」という言葉があります。孔子の言葉で「自らの人格を磨き、その人格をもって人々を統治しなければならない」という意味があります。私はこの言葉こそが社会の変革を志向する人が胸に刻み続けなくてはならない言葉であり、雄弁会もこの言葉を念頭に置き普段の活動をしなければならないと考えております。私は雄弁会幹事長として、何より自らが率先して「修己治人」を体現するという覚悟をもって、雄弁会を率いていきたいと思います。そして半期の任期を終えた暁には、雄弁会がますます社会から必要とされ、その活動もさらに質を高めていければと思います。

以上です。ありがとうございました。

(文責:宇佐美)

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新幹事団紹介

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 幹事長–山口宇彦(教育学部2年–中央)
副幹事長–清水寛之(商学部2年–右奥)
研究幹事–保浦誠也(法学部2年–左奥)
演練幹事–緒方東吾(政治経済学部2年–右奥から2番目)
報道幹事–宇佐美皓子(政治経済学部1年–左奥から2番目)
会計幹事–宇治舞夏(社会科学部1年–右奥から3番目)
渉外幹事–野村宇宙(法学部1年–左手前)
総務幹事–齊藤雄大(政治経済学部1年–右手前)

新幹事団が発足しました。
2015年度後期も早稲田大学雄弁会を宜しくお願い致します。

(文責:宇佐美)

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幹事長インタビュー

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2015年度前期幹事長を務める吉原優会員にインタビューを行いました。インタビュアーは報道幹事です。

Q1 吉原幹事長の生い立ちをお聞かせください。

 1994年5月に兵庫県神戸市中央区にて生を受け、1995年1月の阪神大震災を、生後7か月で経験しました。その後関西方面を転々としましたが、3歳の頃に父の転勤で千葉県千葉市に移り住み、大学2年まで17年間、千葉の長閑な田舎町で生活しました。中学からは千葉県内の市川学園に進学し、中高6年間、あまり変わり映えのしない顔に囲まれて勉強をしました。そのせいか、「お母さん」のキャラが定着し、6年の間周囲の面倒ばかり見ていた記憶があります。そんな市川学園時代、中学3年の時だったかと記憶していますが、ちば中学生県議会という県議会の催しに呼ばれたことが、私自身の転機だったと思います。その出来事以降、次第に政治に興味を持つようになり、自然と早稲田大学に引き寄せられ、最終的には法学部に進学するに至りました。

Q2 雄弁会に入った理由と雄弁会の良さについて教えてください。

 雄弁会の存在を最初に知ったのは、高校3年の時の担任に「早稲田に進学したい」「政治に興味がある」と話したら「なら雄弁会だね」と言われた時でした。それが高校3年の9月だったかと思いますが、それ以来、早稲田+政治=雄弁会という方程式が頭にこびりついてはなれず、入学した4月には、気が付いたら雄弁会の門を叩いていました。そこでまず驚いたのは、先輩方の圧倒的な知識量と、それを語る弁舌の滑らかさでした。私自身、口が減らないという自覚は昔からありましたが、なにかを語る時にそれを意識的に論理立てる、などといった高等技術はもちろん身につける機会など当然ありませんでしたから、本当に驚きました。さらに、なにかを社会に対して訴える時、そこには必ず自分自身の「情熱」がある、という点にも大きな魅力を感じました。ここは技術を学ぶところではなく、あくまでもその「情熱」を訴えんとする時に技術がついてくるのだと、そう先輩が言っていたのを今でも覚えています。ここにいることは絶対に自分自身の成長に繋がるだろう、そう思い、入会を決めました。余談ですが、上記の担任に「雄弁会の幹事長になりました」と報告したら、たいそう驚いていました。そもそも、私がまさか本当に入会するとは思っていなかったらしいです。

Q3 どのような雄弁会にしたいか、意気込みとあわせて教えてください。

 かつて、雄弁会は「政治家養成サークル」と揶揄されました。確かに、雄弁会を巣立たれた先輩方の中には、ご高名な政治家の方が何人もいらっしゃいます。しかし、我々は「政治家になるため」に活動している訳ではありません。「社会に対して訴えたい」ことを常に胸裏に抱いているからこそ、それを訴え、そして自らの理想を実現する道として「政治家」という一つの選択肢を選んでいくに過ぎないのです。

 新入生を迎える今期、私自身は、そして私の意志を理解してくれている2年生たちは、新入生のそのような「情熱」を見つけ出さんとの熱意を抱いています。そして、その「情熱」が決して独りよがりのものとはならないよう、私たち自身も広く社会に目を向けていかなければならないと、そのような自戒もまた抱いています。これらが合わさり、その相乗効果によって、より洗練された「情熱」が生み出されること。それが私の目指す雄弁会のあるべき姿です。

 栄えある伝統の永続と発展。雄弁会にはその2つの至上命題があると私は考えます。では、永続とはなんでしょうか。永続とは、古く受け継がれてきた、この「雄弁」という「情熱」の発露を受け継いでいくことです。では、発展とはなんでしょうか。発展とは、その発露の色を、形を、会員の数だけ、社会の変遷だけ、重ねていくことです。今、この瞬間、再び雄弁会は「黎明」を迎えています。その矜持を持って、私自身がはじまりの舵を切らんと考えています。

Q4 それでは、最後に一言お願いします。

 「黎明」の時を、はじまりを迎えているのは、雄弁会だけではありません。新入生のみなさんもまた、もっと貴重なはじまりの時を迎えているはずです。これから4年間、なにを目指して進んでいけばいいのか。これから一生を、どんな風に生きていけばいいのか。断言しましょう。その標はきっとここで見つかります。時に迷い、時に挫けそうになりながら、それでも私たちはここで見つけた「情熱」を思い出すことができるのです。これこそが、標です。

 もしこれを読まれ、少しでも雄弁会に興味を持って頂けたなら、ひとまず雄弁会の門を叩いてみることをお勧めします。そして、議論をしましょう。そうすれば、あなたの中で隠れていた「情熱」が目を覚ますことでしょう。

 「黎明」の時。もう、夜闇を照らし道標となってくれていた星たちは見えません。だからこそ、自らで道を決めなければならないのです。そんな今、あなたは、その標を、どこで見つけようと思うのでしょうか?

以上です。ありがとうございました。

(文責:高橋)

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新幹事団紹介

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幹事長–吉原優(法学部3年–中央左)
副幹事長–稲葉浩輝(法学部2年–中央右)
研究幹事–酒井颯太(文化構想学部2年–左から3番目)
演練幹事–山口宇彦(教育学部2年–右から3番目)
報道幹事–高橋美有(政治経済学部2年–左から2番目)
会計幹事–緒方東吾(政治経済学部2年–右から2番目)
渉外幹事–清水寛之(商学部2年–左から1番目)
総務幹事–保浦誠也(法学部2年–右から1番目)

新幹事団が発足しました。
2015年度前期も早稲田大学雄弁会を宜しくお願い致します。

(文責:高橋)

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新幹事団紹介

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幹事長-渡邊翔吾(政治経済学部3年-中央左)
副幹事長-吉原優(法学部2年-中央右)
研究幹事-眞嶋明生(政治経済学部2年-左から3番目)
演練幹事-二ノ宮裕大(教育学部2年-右から3番目)
報道幹事-稲葉浩輝(法学部1年-左から2番目)
会計幹事-保浦誠也(法学部1年-右から2番目)
渉外幹事-山口宇彦(教育学部1年-左から1番目)
総務幹事-緒方東吾 (政治経済学部1年-右から1番目)

新幹事団が発足しました。
2014年度後期も早稲田大学雄弁会を宜しくお願い致します。

(文責:稲葉)

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幹事長インタビュー

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(戸山公園にて)

井守2014年度前期幹事長にインタビューを行いました。インタビュアーは報道幹事です。

Q1 雄弁会の良さについて教えてください。

 時期的にも新入生の方も見ておられると思うので、昨期インタビューから改めて雄弁会の良さを述べさせて頂きます。
雄弁会は、社会変革論を整然とかつ大胆に構築します。このアプローチが社会において如何に重要なのかについては昨期インタビューで述べました。加えて、この社会変革論を実践する、すなわち弁論に代表される発表を行うことは雄弁会がまさに雄弁という名を冠する所以であります。
人間は、理論だけでは動きません。いかに確からしくあろうと、確からしさだけでは人も社会も動きません。弁論ではレトリック(修辞技法)が用いられます。このように、人の感情を揺さぶり、感激を与えて、説得できる可能性は極大化するわけであります。改めて雄弁会の良さを述べるとしたら、熱意溢れる研究だけではなく、それを説得する実践活動がやはり重要だと感じております。また、他大学弁論部との交流や、フィールドワークのような現地で活動しておられる方との議論が機会として与えられていることも、人脈作り、時間のある大学生ならではの活動である点から、魅力的だと考えます。
雄弁会には様々な活動を保障する機構が整っております。会員の皆様には、雄弁会で自身にとっても、また会や社会にとっても有益な活動を幅広く行って頂きたいと思います。

Q2 どのような雄弁会にしたいか、意気込みと合わせて教えてください。

ある一つのテーマ(ワンイシュー)を設定し、それについて議論を行い、自らの価値観とは全く異なる政策を掲げる他者と協力することが現代では求められています。原発の是非、東アジア諸国との外交、TPP。これら国政で特に論じられているような問題は、価値観の多様化と、それに伴う政策の在り方の多様化が顕著であります。昨今の世論や有識者の議論を見ますと、時間的制約もありますし、これらの価値観の対立を価値観ベースで乗り越えることは困難な時代であることが明らかとなっております(もちろん価値対立を乗り越えるための不断の努力はするべきです)。そのために、価値観の異なる相手と一種の妥協を図る、すなわち合意の形成のために議論を行うことが求められる時代となっております。
今期井守幹事会は、このような時代状況を踏まえ、ある一つのテーマを設定し、その中で細分化した価値観と政策群の中で合意する力を向上させることを目指します。

Q3 それでは、最後に一言お願いします。

  雄弁会の根幹でもある議論を更に活発化させ、加えて特に新入生諸君には魅力ある会活動を全力でアピールして参ります。新入生会員、さらには現役会員の皆様方の情熱溢れる活動を心より期待しております。

 以上です。ありがとうございました。

(文責:川村)

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新幹事団紹介

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幹事長-井守健太朗(政治経済部3年-中央左)
副幹事長-新谷嘉徳(文学部3年-中央右)
研究幹事-渡邊翔吾(政治経済学部3年-左から3番目)
演練幹事-吉原優(法学部2年-右から3番目)
報道幹事-川村頼章(商学部2年-左から2番目)
会計幹事-二ノ宮裕大(教育学部2年-右から2番目)
渉外幹事-眞嶋明生(政治経済学部2年-左から1番目)
総務幹事-大久保宅郎 (文学部2年-右から1番目)

新幹事団が発足しました。
2014年度前期も早稲田大学雄弁会を宜しくお願い致します。
(文責:川村)

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幹事長インタビュー

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(会室にて)

井守2013年度後期幹事長にインタビューを行いました。インタビュアーは報道幹事です。

Q1 井守幹事長の生い立ちをお聞かせください。

 広島県安芸郡海田町に生まれ、広島学院中学・高校に通っていました。6年間、一学年180人という少ない同級生と、和気藹々と過ごしておりました。今振り返ってみれば、楽しい思い出ばかりだったと思います。高校二年生のとき、文化委員長なる役職に就かせて頂き、同級生の皆さんに支えられつつ、様々な新たな企画を実行したことは今でも忘れられません。私はもともと直観的に良いと思ったことはすぐに実行に移すタイプでした。後先を考えない軽はずみな性格というとそうなのですが、ものは言いようで行動力がある、と友人によく言われたものです。高校時代に限らず小学校のときから、いろいろなことに挑戦し成功することが生きがいであったように感じます。高校を卒業し、早稲田大学に入学してからは、雄弁会に限らず様々なサークル等で活動も行っています。

Q2 雄弁会に入った理由と雄弁会の良さについて教えてください。

 直観的に自分が問題であると考えるこの社会の物事に対して、その解決に実践的に取り組むサークルが雄弁会です。がむしゃらにいろいろなことに挑戦するのではなく、まず立ち止まって自分の中で、あるいは他人を通じて自らの価値観を洗い出す作業を行い、何をしたいのか、何をすべきなのか、何ができるのかを問い続ける作業は私にとって、初めての体験でした。そして、新歓合宿において、当時18年間の人生で築きあげた自分の人格の全てを先輩方に見抜かれたとき、先輩方の洞察力、的を確実に得た言動に敬意を抱きました。この体験が雄弁会に入った理由です。雄弁会活動に限らず、社会という人々が様々な価値観で蠢きあう場所において何かを行うときには、まず自分の価値観(理想社会像)を洗い出す、そして、そこから解決(あるいは実行)のためのアプローチを導出する、この考え方は説得可能性を極大化する上で重要な方法だと考えます。徹底的な議論や体験を通じて、こういった説得の方法を理解することができることが私なりの雄弁会の良さの解釈です。

Q3 どのような雄弁会にしたいか、意気込みと合わせて教えてください。

 他人を説得していく上では、もちろん、この社会に生きる人たちがどういった価値観を持っているのかをまず知らなくてはなりません。価値相対的な時代であるからこそ、相手の価値観を知る必要がないのではなく、知らなければいけないのです。知ることのできる機会が増えた現代は、ある意味面白みの増した時代であると言えます。自分の知らないような価値観を持つ人々と話した時、好奇心を掻き立てられたり、あっと驚く発見をしたりした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。無論、社会変革者たる雄弁会員は説得を前提とする以上、好奇心や発見に止まるのではなく、その価値観を如何に踏まえるかが重要となってきます。ただ受容するのでなく、自分の中で他人の価値観を受け入れられる可能性を検討する作業です。この世の中には、我々のまだ知らない、様々な価値観が多様に存在します。価値相対的な時代を迎えているからこそ、逆説的に、この時代は好奇心や驚きに満ち溢れた時代でしょう。私の期の会員の皆様には、このような体験をぜひともして頂き、その価値観に「炯眼」の眼差しを持って立ち向かって頂きたく思います。

Q4 それでは、最後に一言お願いします。

 このインタビューをご覧になられている皆様、ぜひ雄弁会の会員の皆様と議論してみてください。雄弁会員はもちろんのこと、きっと皆様にとっても充実した議論が行えると思います。「炯眼」の言葉を胸に、今期の活動に取り組んで参ります。

 以上です。ありがとうございました。

(文責:水野)

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新幹事団紹介

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幹事長-井守健太朗(政治経済学部2年-左から4番目)
副幹事長-伊藤直哉(政治経済学部2年-右から4番目)
研究幹事-高野馨太(法学部2年-左から3番目)
演練幹事-小林圭(政治経済学部2年-右から3番目)
報道幹事-水野志保(法学部1年-左から2番目)
会計幹事-吉原優(法学部1年-右から2番目)
渉外幹事-渡邊翔吾(政治経済学部2年-左から1番目)
総務幹事-二ノ宮裕大(教育学部1年-右から1番目)

新幹事団が発足しました。
2013年度後期も早稲田大学雄弁会をよろしくお願い致します。
(文責:水野)

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幹事長インタビュー

上田2013年度前期幹事長にインタビューを行いました。インタビュアーは報道幹事です。

Q1 上田幹事長の生い立ちをお聞かせください。

 広島県三原市に生まれ、高校卒業まで三原で過ごしました。人口約10万人の地方都市で、造船、機械産業を中心とした工業都市として知られています。実家は鉄工所を経営しており、工場の騒音に囲まれて育ちました。工場に囲まれて育ったこともあって、世の中の動きは身近に伝わってきます。例えば円高で輸出産業に打撃と新聞に書いてあると、実際にその月は工場が稼働を停止し、工員が「不景気だ」とうめくわけです。そんなふるさとの最大の悲劇となったのは2008年のリーマンショックでした。地元だけで何件もの中小企業が一度に倒産し、何とかしようと様々な人々が必死に地域振興が図ったもののどれも上手くいきません。なぜウォール街と縁もゆかりもない三原でこんなにも多くの会社が倒産しなければならないのか、なぜ聞いたこともない海外の証券会社が失敗したために昨日まで田舎で元気に働いていた人々が今日は失業者にならなければならないのかと当時は大変に憤りを覚え、いつまでもこのままでは駄目だと焦りを覚えたのが高校の頃です。せめて大学時代は日本で唯一景気の良い東京で過ごしたいと考え、上京して一年間の浪人生活を過ごし憧れであった早稲田大学に入学しました。

Q2 雄弁会に入った理由と雄弁会の良さについて教えてください。

 このような経験から、社会問題に対して多少の関心がありましたので雄弁会の新歓に行ってみると、先輩にどんな社会問題を解決したいのか問われました。他にも様々なサークルを回りましたが、まず自分の意見を問われる場所は他にはなかったと思います。自らの「問題意識」を話すとその問題が何ゆえに問題であって、現在如何なる状態にあるのか、どの様な構造上発生する問題であるのか、他の問題と如何にして関係するのかと議論が進み、自分は何も知らないし意見と呼べるものを殆ど持っていないのだと衝撃を受けたのを覚えています。社会について誠実に考え、問題解決を真剣に主張し、どんな議論にも付き合ってくださる先輩の姿が輝いて見え、また、自分もそんなふうになりたいと思い、迷わず入会を決めました。今でも雄弁会で素晴らしい仲間に囲まれていることが非常に誇らしく思います。

Q3 どのような雄弁会にしたいか、意気込みと合わせて教えてください。

 例えば政府のつくる政策は理論上正しいのかもしれませんし、私たちが議論し研究して考える社会変革論もある問題の解決に貢献することは間違いないでしょう。ですが、現代社会において、いざ理論を実践に移したとき様々な干渉を受け頓挫してしまうことは珍しくありません。社会を創るのは政府だけではなく、当たり前ですが雄弁会員の考えだけが社会をつくっていくわけでも決してないからです。怪物の様に恐ろしく複雑になった世の中で、なお自らを信じて不撓不屈に問題の解決を試みるならば、理論が実践される現実の場に躍り出て、真正面から向き合ってゆくことが求められています。今期雄弁会では、実際に社会の中に生きる人々と議論し、現場の考え方を丁寧にときほどした上で、もう一度自分の考えを見つめ直してゆくことを大切にしたいと考えています。自らの狭い考えに妄執することなく、自分の考えが実際には果たしてどこまで通用するのか確かにしてゆくことが今期雄弁会の目標であると考えています。

Q4 それでは、最後に一言お願いします。

 「不撓不屈」この言葉を胸に活動してゆきたいです。

 以上です。ありがとうございました。

(文責:伊藤)

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新幹事団紹介

新幹事団紹介

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幹事長-上田隆太郎(法学部3年-中央)
副幹事長-平野真琴(社会科学部3年-中央右)
研究幹事-小林圭(政治経済学部2年-右から2番目)
演練幹事-井守健太朗(政治経済学部2年-左から1番目)
報道幹事-伊藤直哉(政治経済学部2年-左から2番目)
会計幹事-新谷嘉徳(文学部2年-右から3番目)
渉外幹事-高野馨太(法学部2年-右から1番目)
総務幹事-伊藤直哉(政治経済学部2年-左から2番目)
新幹事団が発足しました。
2013年度前期も早稲田大学雄弁会をよろしくお願い致します。
(文責:伊藤)

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幹事長インタビュー

糸氏2012年度後期幹事長にインタビューを行いました。インタビュアーは報道幹事です。
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Q1 糸氏幹事長の生い立ちをお聞かせください。

 京都府に生まれ、中学高校は開成学園に通っていました。質実剛健を掲げ自由な校風を誇りとする学校でしたので、実にのびのびとさせて頂きました。専ら部活動のバスケットボールに打ち込み、両親からまさかこの道で喰っていく訳ではなかろうねと不安がられたことは懐かしいです。非常に無口でしたので偶に喋ると糸氏が喋ったと驚かれる有様でした。部活動でも声を出せと何度言われたか知れません。雄弁会ホームページのブログ(2011-10-31『オニイサン、カッコイイヨ』)でも書きましたが、中学生の時旅行先でカンボジア人の反ベトナム感情と接触し、それ以降人間のあらゆる活動の根底にある精神性に深く興味を持つようになりました。宗教、特に仏教については、安泰寺や成田山新勝寺などに一時期滞在して思索しました。しかし、私の勉強不足もあり仏教では望む答えが見つからず、大学進学後はその若々しい活力と宗教的厳格さに心惹かれてイスラームを勉強しています。

Q2 雄弁会に入った理由と雄弁会の良さについて教えてください。

 人と議論することをせずに、自分の中でもどのような価値観を抱いているのか判然としなかったものですから、大学に入った当初はとにかく不安で、自分がどのような道に進んで行けば良いのかさえ分からない状態でした。雄弁会は新歓活動もすべて議論に次ぐ議論でありますから議論によって自分がどのような価値観をもっているのかをはっきりさせたい私にとってはうってつけでありました。また、自分の理想とする社会像から天下国家を語るその姿や、その姿の裏にある熾烈な議論と研究活動に惹きつけられました。誠実さというのは単に人に阿ることでもなければ聞き流すことでもありません。その点でこれほどに誠実なお付き合いができる団体はそうはないと思います。

Q3 どのような雄弁会にしたいか、意気込みと合わせて教えてください。

 思いがけない巡り会いのことを「邂逅(かいこう)」と言います。18の頃、「読書とは、著者の魂との邂逅である」という亀井勝一郎先生の言葉に出会い、それ以降「邂逅」という言葉を非常に大事にして参りました。邂逅という言葉について、例えば吉川英治の三国志を読めば義心にあふれた劉備が私の頭の中に現れます。同じく北方謙三の三国志を読めばハードボイルドで侠に満ちた劉備が、横山光輝の三国志を読めば心優しき劉備が私の頭の中に現れて、やれ長坂の戦いでは劉備はどれほど勇猛であっただろうとか蜀漢を建国した時にどのようなふるまいをしたのだろうとか私の頭の中の劉備たちが議論し始めるわけです。だから同じ吉川三国志を読むにあたっても、北方三国志を読んでから読むのと、横山三国志を読んでから読むのとでは、また受ける印象も読感も全く異なるのです。只今非常に滑稽な文章を書きましたが、邂逅という営みもまた非常に滑稽で面白おかしい営みであります。哲学者プラトンは師ソクラテスが毒人参をあおって死んだ後も、様々な問題に対して師ソクラテスであればどのように答えたのであろうかと常に自問自答し、頭の中での師との対話を一連の対話篇に綴りました。このように邂逅という営みはまた、自分の頭の中で行われる営みでもあるのです。私の期の雄弁会に於いては、会員の皆様の心の中に実はどのような理想が潜んでおるのか、自分自身と邂逅して頂きたく思います。そして、邂逅することの滑稽さと面白おかしさを味わっていただければと思っております。

 以上です。ありがとうございました。

(文責:高野)

標準

新幹事団紹介

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幹事長-糸氏悠(政治経済学部2年-中央左)
副幹事長-平野真琴(社会科学部2年-中央右)
研究幹事-中村雄貴(政治経済学部2年-左から3番目)
演練幹事-上田隆太郎(法学部2年-右から3番目)
報道幹事-高野馨太(法学部1年-右から2番目)
会計幹事-小林圭(政治経済学部1年-右から1番目)
渉外幹事-井守健太朗(政治経済学部1年-左から1番目)
総務幹事-新谷嘉徳(文学部1年-左から2番目)

新幹事団が発足しました。
2012年度後期も早稲田大学雄弁会をよろしくお願い致します。
(文責:高野)