幹事長インタビュー

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(戸山公園にて)

井守2014年度前期幹事長にインタビューを行いました。インタビュアーは報道幹事です。

Q1 雄弁会の良さについて教えてください。

 時期的にも新入生の方も見ておられると思うので、昨期インタビューから改めて雄弁会の良さを述べさせて頂きます。
雄弁会は、社会変革論を整然とかつ大胆に構築します。このアプローチが社会において如何に重要なのかについては昨期インタビューで述べました。加えて、この社会変革論を実践する、すなわち弁論に代表される発表を行うことは雄弁会がまさに雄弁という名を冠する所以であります。
人間は、理論だけでは動きません。いかに確からしくあろうと、確からしさだけでは人も社会も動きません。弁論ではレトリック(修辞技法)が用いられます。このように、人の感情を揺さぶり、感激を与えて、説得できる可能性は極大化するわけであります。改めて雄弁会の良さを述べるとしたら、熱意溢れる研究だけではなく、それを説得する実践活動がやはり重要だと感じております。また、他大学弁論部との交流や、フィールドワークのような現地で活動しておられる方との議論が機会として与えられていることも、人脈作り、時間のある大学生ならではの活動である点から、魅力的だと考えます。
雄弁会には様々な活動を保障する機構が整っております。会員の皆様には、雄弁会で自身にとっても、また会や社会にとっても有益な活動を幅広く行って頂きたいと思います。

Q2 どのような雄弁会にしたいか、意気込みと合わせて教えてください。

ある一つのテーマ(ワンイシュー)を設定し、それについて議論を行い、自らの価値観とは全く異なる政策を掲げる他者と協力することが現代では求められています。原発の是非、東アジア諸国との外交、TPP。これら国政で特に論じられているような問題は、価値観の多様化と、それに伴う政策の在り方の多様化が顕著であります。昨今の世論や有識者の議論を見ますと、時間的制約もありますし、これらの価値観の対立を価値観ベースで乗り越えることは困難な時代であることが明らかとなっております(もちろん価値対立を乗り越えるための不断の努力はするべきです)。そのために、価値観の異なる相手と一種の妥協を図る、すなわち合意の形成のために議論を行うことが求められる時代となっております。
今期井守幹事会は、このような時代状況を踏まえ、ある一つのテーマを設定し、その中で細分化した価値観と政策群の中で合意する力を向上させることを目指します。

Q3 それでは、最後に一言お願いします。

  雄弁会の根幹でもある議論を更に活発化させ、加えて特に新入生諸君には魅力ある会活動を全力でアピールして参ります。新入生会員、さらには現役会員の皆様方の情熱溢れる活動を心より期待しております。

 以上です。ありがとうございました。

(文責:川村)