雄弁会とは ―全体紹介

雄弁会とは、1904年に設立され、以来117年の歴史を持つサークルです。会員の問題意識や研究関心は様々ですが、「生きる糧としての知識や経験、雄弁に語る力を身につける」という共通の目的のもと、「演練・研究・実践」という3つの活動原理を軸として、日々精力的に活動しています。研究に没頭するもよし、弁論大会に出場して武功をたてるもよし、インターン等の実践活動に繰り出すもよし。各員が自由な活動を行い、同時に活動原理を尊重しながら、「真の雄弁家」を目指します。

設立経緯

雄弁会は、足尾銅山鉱毒事件の惨状を世に伝えるべく、早稲田大学の生みの親である大隈重信の主導のもと全国にて演説を行った学生運動を契機に生まれました。結成の折には、早稲田大学の前身、東京専門学校開校の立役者であった小野梓によって、結成趣意が打ち立てられました。大隈がこの結成趣意に賛同し、雄弁会の初代総裁に就任して、1902年、雄弁会の活動は始まりました。

(↖左上:小野梓先生)(↓下:雄弁会結成趣意)

会旨 ―活動の原点

 

初期の雄弁会は、メディアがほとんどなかった当時の日本において唯一の啓蒙手段であった弁論を用い、自由と正義、政党政治と民主主義の意義を日本中に説いて回ったとされています。そのような活動の中心にあるのは、雄弁技術と理論の研究、そして社会的実践を重んじる会旨でした。我々は今もなお、社会の進運に寄与する「真の雄弁家」を輩出すべく、この会旨に則って活動を続けています。

(↓下:雄弁会会旨)

活動方針

 

雄弁会の会員は、上記の雄弁会結成主意、会旨に基づき、志を以て社会を動かす真の雄弁家になるべく、活動を行っています。

活動目的―「真の雄弁家」のすがた

 

 

「真の雄弁家になる」。一口にこう言っても、では雄弁とは何か、雄弁家とはどういう人間か、など、様々な問いが浮かび上がってきます。我々雄弁会員は、折に触れてこの問いに真っ向から向き合います。変化の激しい現代の世の中において確実な正解はない、というのが、我々の共通認識です。どうすれば社会のためになれるのか。どうすれば自らの言葉で人を動かすことができるのか。時に迷いながらも、「真の雄弁家になる」という揺るぎない目標に向かって、我々は日々活動しています。

活動詳細 -カリキュラム-

1.演練過程(雄弁技術の演練)

弁論大会への出場や、技術研究、街頭演練等によって、「雄弁技術」を体得していきます。
会員は、弁論原稿の作成に取り組み、またそれを発表することによって、聴衆の心を動かすような雄弁家を目指します。更に、この活動を統括する演練幹事が、修辞学や説得学をテーマとした勉強会を開き、各会員自らの演説スタイルの構築をサポートします。

<参考>
情報会館(会員の弁論原稿を公開しています)
弁論大会記録

2.研究活動(理論の究明)

研究活動を行い、様々な思想や社会の現状、歴史を学びます。会員は、研究会に参加することで、各々の理論を専門化・精緻化していきます。さらに、この活動は研究幹事によって統括され、自らの問題意識の深化、弁論への応用というように、各会員は自らの研究スタイルを構築していきます。

<参考>
情報会館(会員の研究レポートを公開しています)
合同研究会/合宿記録

3.実践課程(社会的実践)

遊説やインターンを通じて、社会に寄与する実践的な知識・経験を蓄えます。
会員は、遊説やインターン、フィールドワーク等に参加し、実務者に直接お話を伺ったり、普段は目にすることのない様々な実情に直に触れたりして、社会的実践を実行します。

2017年、雄弁会は、実践活動において新たな一歩を踏み出しました。実践幹事の創設です。

これまでの雄弁会には、「演練・研究・実践」という活動原理があるにも関わらず、実践活動を統括する幹事がいませんでした。そこで生まれたのが、この実践幹事です。従来の実践活動の継続や、新たな社会的実践活動の開拓を担い、雄弁会員の実践活動をより実りあるものとします。